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マウスピース矯正の痛みは一時的!効果的な7つの対処法

2025.08.18

マウスピース矯正で痛みを感じる理由とは

「マウスピース矯正は痛くないって聞いたけど、実際はどうなの?」

矯正治療を検討されている方から、このような質問をよくいただきます。マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較すると痛みは少ないものの、まったく痛みがないわけではありません。歯を動かす以上、ある程度の痛みや不快感を伴うことは避けられないのです。

矯正治療による痛みの主な原因は、歯が移動する際に歯根膜という組織が伸び縮みすることにあります。

マウスピース矯正で痛みを感じる主な原因は以下の5つです。

  • 歯の移動による痛み:歯が動く際に歯根膜が伸び縮みし、痛みを感じます
  • 新しいマウスピースへの交換時:新しいマウスピースに交換した直後は特に痛みを感じやすいです
  • マウスピースが粘膜に当たる痛み:マウスピースのエッジが口腔内の粘膜を刺激することがあります
  • 噛み合わせの変化による痛み:歯が動くことで噛み合わせが変わり、食事の際に痛みを感じることも
  • アタッチメントによる痛み:マウスピースを固定するための突起物が粘膜を刺激することがあります

特に痛みを強く感じるのは、新しいマウスピースに交換してから2〜3日の間です。その後は徐々に痛みが和らいでいきます。

では、このような痛みにどう対処すればよいのでしょうか?

マウスピース矯正の痛みを和らげる7つの効果的な対処法

マウスピース矯正中の痛みは一時的なものです。適切な対処法を知っておけば、痛みの軽減に役立ちます。

私の臨床経験から、特に効果的だと感じる7つの対処法をご紹介します。これらの方法を状況に応じて組み合わせることで、矯正中の不快感を最小限に抑えることができるでしょう。

1. 適切な鎮痛剤の服用

痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合は、鎮痛剤の服用も一つの選択肢です。ただし、すべての鎮痛剤が適しているわけではありません。

矯正治療中におすすめの鎮痛剤は「アセトアミノフェン(カロナール錠、コカールなど)」です。これらは消炎作用がほとんどないため、歯の移動を阻害しにくいという特徴があります。

一方で「イブプロフェン(ロキソニンなど)」の鎮痛薬は抗炎症作用があり、歯の移動を遅らせる可能性があるため注意が必要です。

鎮痛剤は一時的な対処法として使用し、長期間の連続使用は避けましょう。また、服用前には必ず担当医に相談することをおすすめします。

2. 柔らかい食べ物を選ぶ

マウスピース矯正中は、歯根膜が敏感になっているため、硬い食べ物を噛むと痛みが増すことがあります。痛みが強い時期は、柔らかい食べ物を選ぶことで痛みを軽減できます。

おすすめの食べ物は以下のようなものです。

  • おかゆやリゾット
  • スープや味噌汁
  • 豆腐料理
  • 卵料理(茶碗蒸し、オムレツなど)
  • 煮物(柔らかく煮たもの)
  • 麺類(少し長めに茹でたもの)

逆に、フランスパンやステーキなどの硬い食べ物、リンゴやニンジンなどの生の固い野菜は、痛みが強い時期は避けた方が無難です。

どうしても硬いものを食べたい場合は、小さく切って奥歯で噛まずに済むよう工夫しましょう。

3. PBMヒーリングライトの活用

近年、矯正治療の痛みを軽減し、治療期間を短縮する方法として「PBMヒーリングライト」が注目されています。

PBMヒーリングライトは850nmの近赤外線を照射することで、細胞を活性化させ、骨や歯茎の再生と歯の動きを促進する装置です。痛みの軽減効果も期待できます。

使用方法は非常に簡単で、1日8分間(上下顎各4分程度)装置を装着するだけです。ご自宅でテレビを見ながらなど、リラックスした状態で使用できます。

PBMヒーリングライトを使用することで、マウスピース交換の間隔を短縮でき、通常1年かかる治療が最短5ヶ月で終わる可能性もあります。

当院でもPBMヒーリングライトを導入しており、痛みの軽減と治療期間の短縮に効果を発揮しています。興味のある方はぜひご相談ください。

4. 前のマウスピースに一時的に戻す

新しいマウスピースに交換した際に強い痛みを感じる場合は、一時的に前のマウスピースに戻すという方法もあります。

マウスピース矯正はコンピューターで歯の動きを計算して設計していますが、想定通りに歯が動いていない場合、次のステップのマウスピースに交換すると過剰な負担がかかることがあります。

そのような場合は、前のマウスピースをもう少し長く使用し、歯の移動が十分に行われてから次のステップに進むことで、痛みを軽減できることがあります。

ただし、この方法を試す際は必ず担当医に相談してください。自己判断で治療計画を変更すると、治療期間が延びたり、予期せぬ問題が生じたりする可能性があります。

5. マウスピースの着脱を丁寧に行う

マウスピースの着脱時の痛みを軽減するには、専用の「リムーバー」と呼ばれる道具を使用するのが効果的です。

リムーバーを使うことで、指だけで外すよりも口腔内への刺激が少なく、マウスピースをスムーズに取り外すことができます。

また、マウスピースの着脱は以下のポイントに注意して行いましょう。

  • 急いで外さず、ゆっくりと丁寧に行う
  • 片側だけでなく両側から均等に力を加える
  • 粘膜を傷つけないよう注意する
  • 装着時は正しい位置に確実にはめる

特に装着時は、マウスピースが完全に装着されていないと、余計な力がかかって痛みの原因になることがあります。しっかりと「カチッ」とはまる感覚を確認しましょう。

6. マウスピースを清潔に保つ

マウスピースが汚れていると、細菌が繁殖して口内環境が悪化し、痛みや不快感の原因になることがあります。

マウスピースは以下のポイントに注意して清潔に保ちましょう。

  • 食後は歯磨きをしてからマウスピースを装着する
  • マウスピースは専用のクリーナーで定期的に洗浄する
  • 熱湯での洗浄は変形の原因になるので避ける
  • 外した際は専用ケースに保管する

特に食べかすが歯に残ったままマウスピースを装着すると、食べかすが奥に押し込まれて痛みの原因になることがあります。食後は必ずフロスや歯間ブラシを使用して、しっかり清掃してからマウスピースを装着しましょう。

7. 定期的な通院と相談

マウスピース矯正中に強い痛みや違和感が続く場合は、我慢せずに担当医に相談することが大切です。

痛みの原因には、マウスピースの不適合や設計上の問題、あるいは予期せぬ歯の動きなど、様々な可能性があります。早めに相談することで、適切な対処が可能になります。

また、定期的な通院は治療の進行状況を確認するだけでなく、痛みや不快感の軽減にも役立ちます。マウスピースのエッジが気になる場合は、調整することも可能です。

矯正治療は長期間にわたるものですが、担当医とのコミュニケーションを大切にすることで、より快適な治療環境を作ることができます。

マウスピース矯正の痛みに関するよくある質問

マウスピース矯正の痛みについて、患者さんからよくいただく質問にお答えします。

マウスピース矯正の痛みはどれくらい続くの?

マウスピース矯正の痛みは、新しいマウスピースに交換してから2〜3日がピークで、その後徐々に和らいでいきます。多くの場合、1週間程度で痛みはほとんど感じなくなります。

また、治療が進むにつれて体が慣れてくるため、痛みを感じる期間や強さも徐々に軽減していく傾向があります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらが痛みが少ない?

一般的に、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて痛みが少ないと言われています。

ワイヤー矯正では、すべての歯をワイヤーでつなぎ、一気に歯を動かすためのテンションをかけるため、強い痛みを感じる方が多いです。

一方、マウスピース矯正は歯を少しずつ段階的に動かすことができるため、日々の痛みが分散されます。また、マウスピースは取り外しが可能なので、食事の際の痛みも軽減されます。

ただし、個人差があるため、マウスピース矯正でも痛みを強く感じる方もいらっしゃいます。

痛みが強い時に避けるべきことは?

痛みが強い時には、以下のことは避けた方が良いでしょう。

  • 硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を食べること
  • 長時間マウスピースを外しておくこと(後戻りの原因になります)
  • 自己判断で治療計画を変更すること
  • 痛みを我慢し続けること(必要に応じて担当医に相談しましょう)

特に注意したいのが、マウスピースの装着時間です。痛みを避けるために装着時間が短くなると、治療効果が十分に得られず、かえって治療期間が延びてしまう可能性があります。

まとめ:マウスピース矯正の痛みは一時的なもの

マウスピース矯正による痛みは、歯が動いている証拠であり、治療が進んでいるサインでもあります。多くの場合、痛みは一時的なもので、適切な対処法を知っておくことで快適に治療を進めることができます。

この記事でご紹介した7つの対処法をぜひ参考にしてみてください。

  • 適切な鎮痛剤の服用
  • 柔らかい食べ物を選ぶ
  • PBMヒーリングライトの活用
  • 前のマウスピースに一時的に戻す
  • マウスピースの着脱を丁寧に行う
  • マウスピースを清潔に保つ
  • 定期的な通院と相談

マウスピース矯正は、見た目の良さや取り外しができる利便性から、多くの方に選ばれている矯正方法です。痛みの心配から矯正治療をためらっている方も、これらの対処法を知ることで、より前向きに治療を検討できるのではないでしょうか。

矯正治療に関するご質問やご不安がありましたら、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。患者さん一人ひとりに合わせた最適な矯正治療をご提案いたします。

美しい歯並びは、10年後、20年後の人生をより豊かにするものです。一時的な痛みを乗り越えて、健康的で魅力的な笑顔を手に入れましょう。

詳しい矯正相談は三宮Lulu矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。無料矯正相談も実施しております。

著者情報

三宮Lulu矯正歯科 院長 竹内優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

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