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インビザライン治療中の口臭対策〜専門医が教える9つの改善方法

2025.11.19

インビザライン治療中に口臭が気になる理由

インビザライン治療を始めると、「最近、口臭が気になるようになった」と感じる患者さんは少なくありません。マウスピース矯正は見た目が目立たないというメリットがありますが、一方で口臭が発生しやすくなるという特徴もあるのです。

三宮Lulu矯正歯科では、インビザライン治療を受ける多くの患者さんから口臭に関する相談を受けています。口臭は人間関係にも影響する悩みですので、しっかりと対策を立てることが大切です。

インビザライン治療中に口臭が発生しやすくなる主な原因は以下の3つです。

1. 唾液の循環が悪くなる

唾液には口内を清潔に保つ「自浄作用」があります。食べかすや細菌を洗い流したり、虫歯の原因となる酸を中和したりする重要な役割を担っているのです。

しかし、インビザラインのマウスピースを装着していると、歯や歯茎がマウスピースで覆われた状態になります。この状態では唾液が歯の表面に十分に届かず、自浄作用が低下してしまいます。

唾液の循環が悪くなると、お口の中の食べかすが洗い流されにくくなり、細菌が増殖しやすい環境が作られます。細菌が増えると揮発性硫黄化合物(VSC)という口臭の原因物質が発生するのです。

2. マウスピースに汚れが付着する

インビザラインのマウスピースは、プラスチック素材でできています。使用しているうちに、目に見えない小さな傷がつきやすく、その傷に食べかすや汚れが溜まりやすくなります。

マウスピースの洗浄が不十分だと、細菌が繁殖して口臭の原因となります。特に1〜2週間で交換するからと清掃を怠ると、汚れが蓄積されて口臭が悪化する可能性があります。

また、濡れたまま保管すると菌が繁殖しやすくなるため、保管方法にも注意が必要です。

インビザライン治療中の口臭を放置するリスク

口臭は単なる不快感だけでなく、矯正治療にも影響を及ぼす可能性があります。放置することで以下のようなリスクが生じます。

口臭の悪化

対策をせずに放置すると、口臭はどんどん悪化していきます。人とのコミュニケーションに支障をきたすほど強い口臭になると、日常生活に大きな影響を与えるでしょう。

虫歯や歯周病のリスク増加

口臭の原因となる細菌は、虫歯や歯周病の原因にもなります。特に歯周病が進行すると、矯正治療を中断しなければならない場合もあるのです。

歯周病が進行すると、顎の骨が溶かされて歯が不安定になります。そのような状態でマウスピースによる矯正力が加わると、歯の動揺が大きくなったり、最悪の場合は歯が抜けたりする可能性もあります。

口臭対策は見た目の問題だけでなく、矯正治療の成功にも関わる重要な要素なのです。

インビザライン治療中の口臭対策9選

口臭の原因が分かったところで、具体的な対策方法をご紹介します。日常生活に取り入れやすい9つの方法をまとめました。

1. 丁寧な歯磨きを心がける

口臭予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。特にインビザライン治療中は、食後の歯磨きがより重要になります。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れもしっかり除去しましょう。歯周ポケットを意識して清掃することで、細菌の増殖を抑えられます。

抗菌作用のある歯磨き粉を使用すると、さらに効果的です。

2. マウスピースの正しい洗浄方法を実践する

マウスピースは流水で軽く洗うだけでなく、柔らかいブラシで隅々まで洗浄することが大切です。専用の洗浄剤を週に1回程度使用すると、目に見えない汚れや細菌を効果的に除去できます。

洗浄後は十分に乾燥させてから専用ケースに保管しましょう。湿った状態で保管すると細菌が増殖しやすくなるため注意が必要です。

3. 食後は必ず歯を磨いてからマウスピースを装着する

食事後に歯を磨かずにインビザラインを装着すると、食べかすが細菌の餌となり口臭の原因になります。外出先では、うがいをするだけでも応急的なケアとして効果があります。

食後は可能な限り早めに歯を磨き、清潔な状態でマウスピースを装着する習慣をつけましょう。

4. 水分をこまめに摂取する

水分を十分に摂ることで唾液の分泌を促し、口内を潤すことができます。特にインビザライン装着中は口内が乾燥しやすいため、こまめな水分補給が大切です。

ただし、マウスピースを装着したまま甘い飲み物やコーヒーなどの着色しやすい飲み物を摂取すると、マウスピースが変色したり、虫歯のリスクが高まったりするので避けましょう。水かお茶を選ぶのがおすすめです。

さらに効果的な口臭対策の実践方法

基本的な対策に加えて、さらに効果的な方法もご紹介します。これらを組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

5. 舌ブラシで舌苔を除去する

舌の表面に付着する白い苔状の汚れ(舌苔)は口臭の大きな原因の一つです。舌専用のブラシやクリーナーを使って、優しく舌の表面を清掃しましょう。

特に舌の奥の方に溜まりやすいので、吐き気を催さない程度に奥まで丁寧に磨くことが大切です。

6. アルコールフリーのマウスウォッシュを使用する

アルコールを含まないマウスウォッシュは、口内を殺菌しながらも乾燥させにくいため、インビザライン治療中の方におすすめです。

特に外出先で歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュでうがいをすることで一時的に口臭を抑えることができます。ただし、マウスウォッシュだけで歯磨きの代わりにはならないので注意しましょう。

7. 唾液の分泌を促す方法を取り入れる

唾液は口臭予防に重要な役割を果たします。インビザライン装着中はガムを噛むことができませんが、唾液腺のマッサージを行うことで分泌を促せます。

耳下腺、顎下腺、舌下腺を指で優しく刺激することで効果が期待できます。また、キシリトール配合のタブレットを舐めることも唾液分泌を促す効果があります。

8. バランスの良い食事を心がける

糖分や脂肪分の多い食事は、口内環境を悪化させる原因になります。野菜や食物繊維を多く含む食品を積極的に摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。

特にビタミンCを多く含む食品は、歯茎の健康維持に役立ちます。また、ヨーグルトなどの発酵食品に含まれる善玉菌は、口内環境を整える効果が期待できます。

9. 定期的な歯科検診を受ける

インビザライン治療中は、通常の矯正治療のチェックに加えて、口腔内の健康状態もチェックしてもらいましょう。

プロフェッショナルクリーニングを受けることで、自分では落としきれない汚れを除去し、口臭予防につながります。また、初期の虫歯や歯周病の兆候があれば早期に対処することができます。

インビザライン治療中の口臭対策Q&A

患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q. インビザライン治療中は必ず口臭が発生するのですか?

必ずしも全ての方に口臭が発生するわけではありません。しかし、マウスピースを長時間装着することで唾液の循環が悪くなり、口臭が発生しやすい環境になることは確かです。適切なケアを行うことで、口臭のリスクを大幅に減らすことができます。

Q. 口臭対策グッズはどのようなものがおすすめですか?

インビザライン専用の洗浄剤、携帯用の歯間ブラシ、アルコールフリーのマウスウォッシュ、舌クリーナーなどがおすすめです。また、外出先でも使いやすい携帯用の歯磨きセットを用意しておくと便利です。

Q. マウスピースの洗浄頻度はどのくらいが適切ですか?

基本的には、マウスピースを外すたびに水で洗い流し、1日1回は歯ブラシなどを使って丁寧に洗浄することをおすすめします。また、週に1〜2回は専用の洗浄剤を使用するとより効果的です。

まとめ:インビザライン治療中の口臭対策で快適な矯正生活を

インビザライン治療中の口臭は、適切なケアを行うことで十分に予防・改善が可能です。日常的な歯磨きとマウスピースの洗浄を丁寧に行い、定期的な歯科検診を受けることが大切です。

口臭対策は見た目の問題だけでなく、矯正治療の成功にも関わる重要な要素です。インビザライン治療中に口臭が気になる場合は、まずは担当の歯科医師に相談してみましょう。

三宮Lulu矯正歯科では、インビザライン治療中の口腔ケアについても丁寧にアドバイスしています。矯正治療に関するご質問やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

インビザライン治療を快適に進め、美しい歯並びと健康なお口を手に入れましょう。

詳しくは三宮Lulu矯正歯科の公式サイトをご覧ください

著者情報

三宮Lulu矯正歯科 院長 竹内 優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

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