news

お知らせ

  • HOME>
  • お知らせ>
  • インビザライン装着中の虫歯予防法〜専門医・・・

インビザライン装着中の虫歯予防法〜専門医が教える効果的な8つのケア

2025.11.19

インビザライン矯正中に虫歯リスクが高まる理由

インビザライン矯正は見た目が目立たず、取り外しができる便利な矯正方法として人気を集めています。しかし、矯正治療中は通常よりも虫歯になるリスクが高まることをご存知でしょうか?

マウスピース型矯正装置であるインビザラインは、ワイヤー矯正と比較すると口腔ケアがしやすいというメリットがあります。それでも、以下の理由から虫歯リスクが高まる可能性があるのです。

まず、インビザラインを装着すると、お口の中が乾燥しやすくなります。1日20時間以上の装着が推奨されるため、唾液の流れが制限され、自然な洗浄作用が低下してしまうのです。唾液には歯を保護し、酸を中和する重要な役割があります。

また、アタッチメントと呼ばれる小さな突起を歯に付けることがあります。これは歯を効果的に動かすための補助パーツですが、この周囲に汚れが溜まりやすくなります。さらに、マウスピース自体にも細菌や歯垢が付着する可能性があるのです。

インビザライン装着中に実践したい虫歯予防の基本

インビザライン矯正中の虫歯予防には、日常的なケアが欠かせません。基本的なケア方法をしっかり押さえておきましょう。

まず最も重要なのは、食事や飲み物(水以外)を摂取する際には必ずマウスピースを外すことです。マウスピースを装着したまま食事をすると、食べ物の残りかすが歯とマウスピースの間に挟まり、虫歯のリスクが大幅に高まります。

食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。もし外出先で歯磨きができない場合は、最低でも水でよくうがいをしてから装着することをおすすめします。歯磨きの際は、通常の歯ブラシに加えて、歯間ブラシやフロスを使用して、歯と歯の間や、アタッチメント周辺の汚れもしっかり除去することが大切です。

マウスピースのお手入れも重要です。毎日専用のクリーナーで洗浄するか、ぬるま湯で優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。決して熱湯で洗わないでください。変形の原因になります。

こまめな水分補給も効果的です。水を飲むことで口内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進します。マウスピースを装着したまま水を飲むことは可能ですが、その後軽くうがいをするとより効果的です。

専門医が教える効果的な虫歯予防8つのケア方法

日本矯正歯科学会認定医として、インビザライン矯正中の患者さんに特におすすめしたい効果的な虫歯予防法を8つご紹介します。これらは臨床経験から特に効果が高いと実感している方法です。

1. フッ素配合歯磨き剤の活用

フッ素には歯のエナメル質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高める効果があります。インビザライン矯正中は特に、フッ素配合の歯磨き剤を使用することをおすすめします。フッ素濃度1450ppm以上の高濃度タイプが効果的です。

歯磨き後のすすぎは少量の水で軽く行い、フッ素が歯に長く留まるようにしましょう。就寝前の歯磨きでは、すすぎを最小限にすることで、夜間のフッ素効果を最大化できます。

2. 電動歯ブラシの活用

電動歯ブラシは手磨きよりも効率的にプラークを除去できることが研究で示されています。特にアタッチメント周辺の複雑な部分の清掃に効果的です。振動式や音波式など様々なタイプがありますが、どれを選んでも手磨きより効果的なプラーク除去が期待できます。

3. 歯間ブラシとフロスの併用

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことはできません。歯間ブラシやフロスを併用することで、歯間部の清掃効果が格段に高まります。特にアタッチメントがある場合は、その周辺を重点的にケアしましょう。

歯間ブラシは歯の形状に合わせて数種類のサイズを使い分けると効果的です。また、フロスホルダーを使用すると奥歯も磨きやすくなります。毎日の習慣にすることが大切です。

4. 洗口液(マウスウォッシュ)の活用

フッ素配合の洗口液を使用することで、歯磨きだけでは届きにくい部分にもフッ素を行き渡らせることができます。抗菌作用のある洗口液は、口内細菌の増殖を抑制する効果も期待できます。

使用する際は、製品の指示に従って適切な量と時間で行いましょう。一般的には食後や就寝前の使用が効果的です。ただし、洗口液はあくまで補助的な役割なので、歯磨きや歯間清掃の代わりにはなりません。

5. 唾液の分泌を促す工夫

唾液には自然な洗浄作用や抗菌作用があり、虫歯予防に重要な役割を果たします。インビザライン装着中は口内が乾燥しやすいため、唾液の分泌を促す工夫が効果的です。

キシリトール配合のガムを噛むことで唾液分泌が促進されます。マウスピースを外している時間に活用するとよいでしょう。また、こまめに水分補給をすることも大切です。特に就寝中は唾液の分泌が減少するため、就寝前のケアを丁寧に行うことをおすすめします。

6. マウスピースの正しい洗浄方法

マウスピース自体が細菌の温床になると、それを装着することで虫歯リスクが高まります。毎日適切な方法で洗浄することが重要です。

インビザライン専用のクリーニングシステムを使用するのが最も効果的です。専用クリーナーがない場合は、中性の石鹸と冷水またはぬるま湯で優しく洗浄しましょう。歯ブラシで擦ると傷がつく可能性があるので注意が必要です。また、熱湯での洗浄や漂白剤の使用は変形の原因になるため避けてください。

マウスピースを外している間は、専用ケースに保管することも大切です。空気中に放置すると細菌が付着する可能性が高まります。ケース自体も定期的に洗浄しましょう。

7. 定期的な歯科検診とクリーニング

インビザライン矯正中は、通常より頻繁に歯科医院での検診とクリーニングを受けることをおすすめします。専門的なクリーニングでは、自分では取り除けない汚れも除去できます。

一般的には2〜3ヶ月に1回の頻度が理想的です。定期検診では、初期段階の虫歯を発見できる可能性も高まります。早期発見できれば、大がかりな治療を避けられる場合もあります。

8. 食生活の見直し

インビザライン矯正中の食生活も虫歯予防に大きく影響します。糖分の多い食品や飲料の摂取頻度を減らすことが効果的です。特に、マウスピースを外している短い時間に頻繁に間食をすると、虫歯リスクが高まります。

食事や間食は、まとめて取るようにし、その後しっかり歯磨きをしてからマウスピースを装着するのが理想的です。どうしても歯磨きができない場合は、水でよくうがいをするだけでも効果があります。

インビザライン矯正中に虫歯になってしまった場合の対処法

万が一、インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合は、早急に歯科医師に相談することが大切です。虫歯の進行度や矯正の進捗状況によって対応が異なります。

軽度の虫歯であれば、インビザライン治療を継続しながら虫歯治療を並行して行うことが可能な場合もあります。治療後は歯の形状が変わる可能性があるため、場合によっては新しいマウスピースの作製が必要になることもあります。

重度の虫歯の場合は、インビザライン治療を一時中断して虫歯治療を優先することもあります。虫歯を放置すると症状が悪化し、最終的に歯を失うリスクもあるため、早期発見・早期治療が重要です。

虫歯治療後は、より一層注意深く口腔ケアを行い、再発を防ぐことが大切です。歯科医師の指示に従い、適切なケア方法を実践しましょう。

まとめ:インビザライン装着中の虫歯予防で美しい歯並びと健康な歯を両立

インビザライン矯正は、見た目が目立たず取り外しができる便利な矯正方法ですが、装着中は虫歯リスクが高まる可能性があります。しかし、適切な予防法を実践することで、そのリスクを大幅に軽減できます。

日常的な丁寧な歯磨き、歯間ケア、マウスピースの適切な洗浄、定期的な歯科検診など、基本的なケアを習慣化することが何よりも重要です。また、フッ素製品の活用や食生活の見直しなど、専門的な予防法も効果的です。

矯正治療は、美しい歯並びを手に入れるための大切な投資です。同時に、虫歯予防にも力を入れることで、治療終了後も健康で美しい歯を長く維持することができます。

インビザライン矯正中の虫歯予防について、さらに詳しい情報や個別のアドバイスが必要な方は、ぜひ当院までご相談ください。患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた、最適な予防プランをご提案いたします。

美しい歯並びと健康な歯を両立させ、10年後、20年後も自信を持って笑顔を見せられるよう、私たちがサポートいたします。

詳細は三宮Lulu矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。無料相談も実施しておりますので、インビザライン矯正や虫歯予防についてのご質問がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

著者情報

三宮Lulu矯正歯科 院長 竹内 優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

WEB予約

LINE相談

Instagram