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大人の部分矯正7つの選び方|表側・裏側・マウスピース比較

2025.07.04

大人の部分矯正とは?気になる前歯だけを治せる魅力的な選択肢

「前歯のすきっ歯だけ治したい」「出っ歯が気になるけど全体矯正は避けたい」

こんな悩みを抱えている方に朗報です。実は、歯科矯正には「部分矯正」という選択肢があります。部分矯正とは、その名の通り歯列全体ではなく、気になる部分だけを矯正する治療法なのです。

特に大人の矯正では、見た目を重視した部分矯正が人気を集めています。笑ったときに見える前歯だけを整えることで、印象が大きく変わるからです。

でも、部分矯正は誰にでも適しているわけではありません。適応症例や治療方法によって、メリット・デメリットが大きく変わってくるんです。

この記事では、大人の部分矯正の7つの選び方と、表側・裏側・マウスピース矯正の違いを徹底比較します。あなたにぴったりの矯正方法を見つける手助けになれば幸いです。

どんな歯並びの悩みがありますか?

部分矯正が向いている人と向いていない人の違い

部分矯正は万能ではありません。あなたの歯並びの状態によって、適しているかどうかが変わってきます。

まずは部分矯正が向いている人の特徴から見ていきましょう。軽度のデコボコした歯並び、軽度の出っ歯、すきっ歯、そして一部だけ捻れて生えている歯(捻転歯)などが該当します。これらの症状が軽度で、かつ奥歯の噛み合わせが正常であることが条件です。

特に、見た目を気にする方にとって、スマイルラインと呼ばれる上の前歯の先端を結ぶラインが下唇のカーブと一致すると、笑顔が美しく見えるとされています。部分矯正はこのスマイルラインにフォーカスした治療法なのです。

一方、部分矯正が向いていない人もいます。重度の叢生(歯の重なりが強い状態)、受け口や開咬(前歯が噛み合わない状態)、重度の出っ歯、左右非対称の歯並びなどは、部分矯正では対応できないことが多いです。

これらの症例では、噛み合わせの改善も必要となるため、全体矯正が適しています。無理に部分矯正を行うと、かえって歯並びが悪くなってしまうリスクもあるのです。

自分の歯並びが部分矯正に向いているかどうか、判断に迷ったらどうすればいいでしょうか?

答えは簡単です。専門家による診断を受けることです。歯科医師による詳細な検査と分析によって、あなたに最適な矯正方法が見えてきます。

部分矯正の7つの選び方|失敗しない矯正治療のために

部分矯正を検討する際、どのような基準で選べばよいのでしょうか。ここでは、失敗しない部分矯正の7つの選び方をご紹介します。

1. 矯正装置のタイプで選ぶ

部分矯正には主に3つのタイプがあります。表側矯正(唇側矯正)、裏側矯正(舌側矯正)、そしてマウスピース矯正です。

表側矯正は最も一般的で、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を貼り付け、ワイヤーを通して歯を動かします。治療実績が多く、幅広い症例に対応できる反面、装置が目立つというデメリットがあります。

裏側矯正は歯の裏側に装置を付けるため、外からは見えにくいという大きなメリットがあります。ただし、表側矯正と比べて治療期間が長くなり、費用も高くなる傾向があります。

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく方法です。取り外しが可能で目立ちにくいというメリットがありますが、自己管理が必要で、複雑な症例には不向きな場合もあります。

2. 治療期間で選ぶ

部分矯正の大きなメリットの一つは、全体矯正より治療期間が短いことです。一般的に、部分矯正の治療期間は6ヶ月〜1年程度が目安となります。

ただし、歯の移動量や症例の複雑さによって期間は変動します。短期間で結果を求めるなら、動かす歯の本数が少ない部分矯正が向いていますが、あまりに短期間での矯正は後戻りのリスクも高まるので注意が必要です。

3. 費用で選ぶ

矯正治療は基本的に自費診療となるため、費用は重要な選択基準です。部分矯正の費用相場は、治療方法によって大きく異なります。

表側矯正の場合、20万円〜60万円程度、裏側矯正は40万円〜70万円程度、マウスピース矯正は10万円〜40万円程度が一般的です。ただし、これはあくまで目安であり、クリニックや症例によって変動します。

費用を抑えたい場合は、表側矯正やマウスピース矯正の部分矯正が選択肢となりますが、見た目や治療効果とのバランスを考慮することが大切です。

4. 見た目で選ぶ

大人の矯正では、治療中の見た目も重要な選択基準です。目立たない矯正を希望するなら、裏側矯正やマウスピース矯正がおすすめです。

裏側矯正は歯の裏側に装置を付けるため、正面からはほとんど見えません。ただし、大きく笑うと装置が見える場合もあります。

マウスピース矯正は透明なので、近くで見ないとほとんど気づかれません。歯の表面にアタッチメントという突起物が付くことがありますが、これも歯の色をしているため目立ちにくいです。

5. 痛みや違和感で選ぶ

矯正治療では、歯を動かすため多少の痛みや違和感は避けられません。しかし、その程度は矯正方法によって異なります。

マウスピース矯正は、1枚のアライナーで動かす量が0.25mmと少ないため、一般的にはワイヤー矯正よりも痛みは少ないとされています。また、口内炎ができるリスクも低いです。

裏側矯正は舌に当たるため、話しにくさや発音のしづらさを感じる方もいます。また、舌が痛くなったり口内炎ができる可能性もあります。

痛みに敏感な方や、仕事で話す機会が多い方は、これらの点も考慮して選ぶとよいでしょう。

6. お手入れのしやすさで選ぶ

矯正中の歯のお手入れのしやすさも重要なポイントです。虫歯や歯周病のリスクを避けるためにも、日々のケアがしやすい方法を選びましょう。

マウスピース矯正は取り外しができるため、通常通り歯磨きができるというメリットがあります。これにより、虫歯や歯周病のリスクは比較的低くなります。

一方、表側矯正や裏側矯正は装置が固定されているため、歯磨きが難しくなります。特に裏側矯正は目で見えないため、磨き残しが生じやすいという欠点があります。

7. 医師の専門性と経験で選ぶ

最後に、そして最も重要なのが、治療を担当する医師の専門性と経験です。部分矯正は全体矯正に比べて適応症例が限られるため、適切な診断と治療計画が不可欠です。

矯正治療の専門医(矯正歯科専門医)や、矯正治療の経験が豊富な歯科医師を選ぶことをおすすめします。例えば、Belle歯科・矯正歯科の院長・竹内医師は、大阪大学附属病院矯正科に6年間在籍し、様々な症例を経験してきた専門家です。

セカンドオピニオンを求めることも大切です。複数の歯科医院の意見を聞くことで、より自分に合った治療法を見つけることができるでしょう。

表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正の徹底比較

部分矯正の3つの主要な方法について、それぞれの特徴を詳しく比較してみましょう。

表側矯正(ワイヤー矯正)の特徴

表側矯正は、歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーの力で歯を動かす最も一般的な矯正方法です。

メリットとしては、幅広い症例に対応できること、治療実績が豊富で予測可能性が高いこと、そして比較的費用が抑えられることが挙げられます。費用は30万円〜60万円程度が一般的です。

デメリットは、装置が目立つこと、口内炎ができやすいこと、そして歯磨きが難しくなることです。ただし、セラミックブラケットや白いワイヤーを使用することで、見た目を改善することも可能です。

治療期間は症例にもよりますが、部分矯正の場合は約1〜2年程度です。

裏側矯正(舌側矯正)の特徴

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に装置を取り付ける方法です。

最大のメリットは、外からほとんど見えないことです。仕事や対人関係で見た目を気にする方に適しています。また、表側矯正と同様に幅広い症例に対応可能です。

デメリットとしては、費用が高い(40万円〜70万円程度)こと、舌に当たって話しにくさや発音のしづらさを感じる場合があること、歯磨きがさらに難しくなることが挙げられます。

また、治療の難易度が高く、高い技術力を持つ歯科医師が必要とされます。治療期間は表側矯正よりもやや長くなる傾向があります。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく方法です。インビザラインなどが有名です。

メリットは、透明で目立ちにくいこと、取り外しが可能なため食事や歯磨きがしやすいこと、そして比較的痛みが少ないことです。費用は部分矯正の場合、10万円〜40万円程度が相場です。

デメリットは、自己管理が必要なこと(1日20時間以上の装着が推奨される)、複雑な症例には不向きな場合があること、そして後戻りしやすい傾向があることです。

治療期間は症例によりますが、部分矯正の場合は約6ヶ月〜1年程度が目安となります。

どの方法を選ぶにしても、あなたの生活スタイルや優先事項に合わせて選ぶことが大切です。見た目を重視するなら裏側矯正やマウスピース矯正、確実性を重視するなら表側矯正というように、自分の価値観に合った選択をしましょう。

部分矯正の実際の症例と治療期間・費用

部分矯正の具体的なイメージを持っていただくために、実際の症例をいくつかご紹介します。

すきっ歯の治療例

前歯のすきっ歯は、部分矯正の代表的な適応症例です。特に上の前歯2本の間にすき間がある「正中離開」と呼ばれる状態は、マウスピース矯正で効果的に治療できます。

ある症例では、マウスピース矯正を用いて約6ヶ月の治療期間で、前歯のすき間を閉じることに成功しました。費用は総額30万円程度でした。

すきっ歯の場合、歯を削ったり、被せ物をしたりする必要がなく、自分の歯を生かしたまま治療できるのが大きなメリットです。

軽度のガタガタした歯並びの治療例

前歯が少し重なっているような軽度の叢生も、部分矯正の良い適応症例です。

表側矯正を用いた症例では、約1年の治療期間で前歯のガタつきを改善することができました。費用は総額45万円程度でした。

また、マウスピース矯正を用いた別の症例では、同じく約1年の治療期間で同様の結果が得られ、費用は総額45万円程度でした。

軽度の出っ歯の治療例

軽度の出っ歯も、部分矯正で改善できることがあります。ただし、出っ歯の程度や原因によっては、全体矯正が必要になる場合もあります。

マウスピース矯正を用いた症例では、約8ヶ月の治療期間で前歯の突出感を軽減することができました。費用は総額45万円程度でした。

出っ歯の治療では、前歯を後方に移動させるだけでなく、噛み合わせのバランスも考慮する必要があります。そのため、専門医による適切な診断と治療計画が特に重要です。

これらの症例からわかるように、部分矯正は適切な症例選択と治療計画のもとで、比較的短期間かつリーズナブルな費用で効果的な結果を得ることができます。

あなたの歯並びの状態は、これらの症例に近いですか?

部分矯正のよくある質問と回答

部分矯正について、多くの方が気になる質問にお答えします。

部分矯正は最短何ヶ月で治療できますか?

部分矯正の治療期間は症例によって異なりますが、最短で約6ヶ月程度です。ただし、あまりに短期間での矯正は後戻りのリスクが高まるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。

歯の移動量が少ない単純なケース(軽度のすきっ歯など)であれば、半年程度で治療が完了することもあります。一方、複数の歯を動かす必要がある場合は、1年以上かかることも珍しくありません。

部分矯正中は何か制限がありますか?

矯正方法によって制限は異なります。表側矯正や裏側矯正では、硬いものや粘着性の食べ物を避ける必要があります。また、装置が外れないよう注意が必要です。

マウスピース矯正の場合、食事や歯磨きの際にマウスピースを外すため、食事の制限はありません。ただし、1日20時間以上の装着が推奨されるため、長時間外している状態は避けるべきです。

どの方法でも、定期的な通院と適切なお手入れが必要です。

部分矯正は何本まで治療可能ですか?

部分矯正は主に前歯(犬歯を含む上下6本ずつ、計12本程度)を対象とします。これは「スマイルライン」と呼ばれる、笑ったときに見える範囲の歯です。

ただし、症例によっては1本から治療することも可能です。重要なのは、奥歯の噛み合わせが正常であることです。噛み合わせに問題がある場合は、全体矯正が必要になることがあります。

部分矯正で噛み合わせも治療できますか?

部分矯正は主に見た目の改善を目的としており、噛み合わせの大幅な改善は難しいです。噛み合わせの問題(不正咬合)がある場合は、全体矯正が適しています。

部分矯正は「見た目重視の治療」(審美目的)であることを理解した上で検討することが大切です。噛み合わせの改善も必要な場合は、歯科医師と相談の上、適切な治療法を選びましょう。

まとめ:あなたに最適な部分矯正を見つけるために

大人の部分矯正は、全体矯正に比べて短期間・低コストで見た目の改善が期待できる魅力的な選択肢です。しかし、すべての方に適しているわけではありません。

部分矯正を選ぶ際は、以下の7つのポイントを考慮しましょう:

1. 矯正装置のタイプ(表側・裏側・マウスピース)

2. 治療期間

3. 費用

4. 見た目

5. 痛みや違和感

6. お手入れのしやすさ

7. 医師の専門性と経験

あなたの歯並びの状態、生活スタイル、優先事項に合わせて、最適な選択をすることが大切です。

また、部分矯正は適応症例が限られるため、専門家による適切な診断と治療計画が不可欠です。神戸市西区の西神南にあるBelle歯科・矯正歯科のような、矯正治療に特化したクリニックでの相談をおすすめします。

Belle歯科・矯正歯科では、患者様の症状だけでなく、普段の生活や将来の計画なども含め、じっくりとお話をした上で、最適な治療計画を提案しています。セカンドオピニオンやサードオピニオンとしての利用も可能です。

歯並びの悩みは人それぞれ。あなたに最適な矯正方法を見つけるために、まずは専門家に相談してみませんか?

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著者情報

三宮Lulu矯正歯科 院長 竹内 優斗

[経歴]

日本矯正歯科学会 認定医

近畿東海矯正歯科学会

インビザライン プラチナプロバイダー

兵庫県歯科医師会

神戸市歯科医師会

神戸市西区歯科医師会

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